2019年2月7日木曜日

手足は、人を助けるために使おう(平成31年2月7日・朝会にて)

   皆さん、おはようございます。毎朝、私は校門に立っていますが、今朝、門の前で味舌小学校の児童と自転車が接触するという出来事がありました。大きなけがにつながらなくてよかったのですが、どうか皆さん、道路を横断する時は左右をきちんと確認してから渡ってくださいね。そして、皆さんも自転車を運転することがあると思いますが、くれぐれもスピードの出し過ぎには注意してください。防げる交通事故がたくさんあるのです。

 ところで、松葉杖をついている友達が、去年の4月から今日まで、味舌小学校でも何人かいました。松葉杖が必要な時、荷物を持ったり、階段を上ったりするときなど、大変不便です。私も経験がありますがとても困ります。先日、そんな友達の荷物を持ってあげたりして、助けている人を見かけました。うれしかったです。そして、その姿を見ていて、先日、腰塚勇人さんという方のお話を聴いてきたのですが、その話の一部を思い出しました。

 腰塚さんは、中学校の保健体育の先生でしたが、スキーをしていた時の事故で、首から下が動かなくなってしまいました。しかし、周りの人の励ましや協力で4か月で学校へ戻ることができました。今は先生を辞めておられますが、一人で生きているのではない、自分がしてもらったことを今度は人にしよう、と五つのことを誓ったそうです。

 一つめは「口は、人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう」です。ついつい人は他の人を傷つける言葉を使ってしまいます。二つめは「耳は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう」です。三つめは「目は、人のよいところを見るために使おう」、そして四つめはさっきのお話とも関係しますが「手足は、人を助けるために使おう」です。最後に五つめは「心は、人の痛みがわかるために使おう」です。痛みとは人の苦しみや悲しみのことも含みます。この五つの誓いを私も自分の生活の中で実行したいと考えています。皆さんもぜひできることから始めてください。口、耳、目、手足、そして心、これら命の使い方をみんなと一緒に考えてみてください。