全国学校体育研究大会が幕を閉じました。2日目の分科会はさいたま市立常盤小学校での公開授業、研究発表に参加していましたが、今日も実り多い一日でした。若い教員が来年度4月からの新学習指導要領完全実施へ向けて、体育科での授業づくりを中心に学校一丸となって準備を進める姿には大変刺激を受けました。質の高い研究、そして研究協議について、本校の教員にもしっかり伝えなければと思います。
昨日の阿久根さん(元甲子園球児、東京六大学で活躍、元FC東京社長)の講演で、自立を促さない指導が子どもをダメにするという話はドキッとしましたし、考えさせたり、発見させたりする一言がコーチングには重要だと話されていることにこれは教員にも当てはまると感じさせられました。
指導しないのではないのです。しなければ放任です。かと言って枝葉のことまで押し付けることはいけません。しっかり方向性を示し、見守ることが大切だと教えていただきました。
そのことと今日の指導講評でお話しいただいた東京学芸大学の鈴木先生の「教師の役割」の内容は重なってきます。教師は指導することに躊躇してはならないのです。
ただし、指導の中身が問題です。子どもに気づかせる、子どもから引き出すということが大切なのは昨日の講演の話と共通します。また、できると身に付けるは違います。できるは「たまたまできる」ことがありますが、身に付けたものはずっと役に立ちます。授業は子どもたちに力を身に付けさせるために行っているのです。
いろいろ考え、そして反省もし、明日からのやる気にもつながった二日間でした。心と頭にしっかり詰め込んで、大阪へ帰ります。