2019年11月28日木曜日

渡り鳥に励ましを!(令和元年11月28日・朝会にて)

 味舌小学校の皆さん、おはようございます。今朝は大変冷え込んでいます。今日の最高気温は昨日と比べて5℃程度低くなると予報が出ています。私は、さっきまで正門に立っていましたが、体が冷えています。こんな時、インフルエンザには十分注意してください。

 さて、インフルエンザですが、実はヒトだけの病気ではありません。「鳥インフルエンザ」というものもあり、鳥にとっては大変恐ろしい病気で、たくさんの鳥が死んでしまうこともあります。鳥インフルエンザは基本的にはヒトに感染するものではありませんが、鳥の死体を触ったりするとヒトにも感染することがあり、感染すると命の危険を伴うこともあるそうです。前に正門付近でカラスが死んでいたことがありますが、もし鳥の死体を見つけたら、触ったりせずに、学校の先生に知らせてください。すぐに市役所の担当課に連絡して処理をお願いします。

 昨年もお話ししましたが、この時期、学校の近くを流れる安威川や大正川に渡り鳥がたくさんやって来ています。いろいろな種類の鳥が来ていますが、一番多いのはヒドリガモです。オスの頭が茶褐色なのが特徴です。オスの鳴き声は「ピュー」っと口笛を吹いているようで、メスはアヒルのように「ガーガー」と鳴きます。冬にロシアや中国から日本にやって来て、川や川辺で生活しますが、犬や猫、カラスなどに狙われ、いつも周りを警戒しています。

 ずっと前のことですが、出張で旧の味舌小学校に来た時に、運動場で死んだカモを見たことがあります。羽から血を流し、くちばしは折れていました。何かに襲われて、戦って、そして逃げて来て、死んだのかもしれません。その時、私は、遠い国から、長い長い旅をして日本にやって来て、ホッとする間もなく死んでしまったカモのことがかわいそうでたまりませんでした。

 生きるって大変なことなのです。楽しそうに泳いでいる渡り鳥のカモたちも、命の危険を感じながら、冬場なのでエサも十分にない中で、一生懸命生きています。どうか、優しい眼で見守ってくださいね。