2020年3月28日土曜日

名前(令和2年3月28日)

    卒業式を前に、卒業証書を作成するに当たって、6年生児童の名前を何度も見ました。また、この数日は、4月に入学する1年生の名前を何度も見ています。6年生の名前を見ていた時には、それぞれの顔を思い浮かべながら。そして、新1年生の名前を見ながら、今頃どんなふうに入学式を待っているんだろうと思いを巡らせています。

 誰もが自分の名前を持っています。成長への願いを込めて付けられた名前です。以前にもお伝えしたことがあるかもしれませんが、私の名前は父から、高杉晋作(高杉 晋作は、江戸時代後期の長州藩士。幕末に長州藩の尊王攘夷の志士として活躍した。奇兵隊など諸隊を創設し、長州藩を倒幕に方向付けた。)に因んで付けられたものです。「晋作」ではなく「晋策」なのは、真似ではなく自身の道を歩んで欲しかったからだそうです。自分でものごとを考え、真っ直ぐに進んで欲しいとの思いもあったようですが、その願いが叶えられたかどうか、尋ねる前に父は亡くなりました。

 名前、大切です。児童のたくさんの名前を前にして、これからの学校生活が実り多いものとなって欲しいと願ってやみません。